ほんとうの家の宝

首相や政財界要人の相談役を務めた熊野・湯の峰出身の禅僧、山本玄峰の言葉。

ほんとうの家の宝というものは、家に備わってあってこそ、宝じゃ。今さらよそからえらいいいものじゃといって買い込んできたところで、ほんとうの家の宝ではない。
(山本玄峰『無門関提唱』大法輪閣版、3頁)

地域の宝についても同じことが言えます。
今さら他所から買い込んできたものでは本当の地域の宝にはなりません。

第4回熊野本宮盆踊り大会のなかでお話させていただいたこと

先日開催した第4回熊野本宮盆踊り大会で10分ほどお時間をいただいて「なぜ熊野本宮大社旧社地で盆踊りを踊るのか」「熊野本宮大社旧社地で盆踊りを踊ることにどのような意義があるのか」についてお話させていただきました。

その原稿を公開。毎回毎回基本的には同じ内容なのですが、まったく同じというわけにはいかないので少し表現を変えています。

世界遺産の神社の境内地で盆踊りを踊るということ

堪え難きを堪え、忍び難きを忍び

本日8月15日は終戦記念日。

然れども朕は時運の趨(おもむ)く所、堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、以て万世の為に太平を開かんと欲す。

昭和20年(1945年)8月15日正午に日本の降伏を伝えた玉音放送の一節。

「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」の文言は、鈴木貫太郎首相に、熊野・湯の峰出身の禅僧・山本玄峰が与えた言葉によるものと思われます。

昭和20年(1945年)4月、山本玄峰は鈴木貫太郎と会談し、日本を守るために一刻も早く無条件降伏することを進言したといわれます。

日本の無条件降伏を勧告するポツダム宣言の受諾を日本政府が連合国側に通告したのが8月14日。

もし4月に日本が降伏していたら、横浜大空襲も台北大空襲も静岡大空襲もなく、沖縄戦での被害も小さくて済み、広島や長崎に原爆投下されることもありませんでした。

戦争はどう終わらせるのかが大事ですが、「一億玉砕」や「一億総特攻」をスローガンとした当時の戦争指導者は終わらせ方について真剣に考えていなかったのでしょう。

写真は山本玄峰の著書『無門関提唱』。