ギンリョウソウ

ギンリョウソウ

今日、山で見かけたギンリョウソウ。別名ユウレイタケ。

ギンリョウソウはツツジ科の無葉緑植物。光合成せず、樹木と共生関係にある菌根菌から栄養をもらう菌寄生植物です。樹木が光合成で作った栄養を菌類を経由して得ています。

ちょっと不思議な感じがする植物です。

南方熊楠はギンリョウソウについて次のように述べています。

そのいわゆる奇植物は、一見春蘭(俗名ジイサンバアサン)の花のようで、莖に多少の鱗片あり。春蘭のような長い葉もなければ、緑色な処は少しもなく、全体白色で美しく光沢あり。長四、五寸あって同根より叢り生ず。これは密林の樹陰にあるものゆえ、ちょっと人の眼に付かぬが、実は素人が想うほど少なくない。当町付近でも、闘鶏社、高山寺、それから例の稲成山神林、奇絶峡、スクマ谷等の椎、樫等の下に、初夏しばしば生ずる。
(「周参見から贈られた植物について」)

本日5月13日は第27回南方熊楠賞授賞式。そして5日後の5月18日は熊楠の150回目の誕生日です。