川湯と渡瀬を結ぶ峠越えの道、おそらくは南方熊楠も歩いた道

昔の街道

先日歩いた本宮町の川湯と渡瀬を結ぶ峠越えの道。

おそらくは南方熊楠も歩いた道。

明治37年(1904年)10月8日の熊楠の日記から(私による口語訳)。

予等二人は川湯峠を越え、檜葉より皆地にかかる。……川湯峠でミズモランを得る。

(『南方熊楠日記2』八坂書房、473〜474頁)

ミズモランはジンバイソウの別名。多年生地生ラン。

檜葉(ひば)も皆地(みなち)も地名。

昔の街道

花言葉は「私の愛は増すばかり」

南天の花

南天の花が咲いています。

南天の西欧での花言葉は、『私の愛は増すばかり』。ストレートで素敵な花言葉です。……
ちなみに、南天の英名は、「sacred bamboo~聖なる竹」、「Heavenly bamboo ~天国の竹」。……
「南天」って何? – 南天のど飴

16世紀に完成した中国の薬学書『本草綱目』で「草木之王」と記されている南天。

南天は熊野では姿を変えることができると思われていました。
熊野における南天の霊異

英国人も南天には特別な力を感じたのでしょうか。天国の竹、聖なる竹。

「私の愛は増すばかり」というとても素敵な花言葉。

南天の花が咲いている今の時期に、奥さんや旦那さんに南天の花言葉は「私の愛は増すばかり」なんだよねと教えてあげたらいいかも。

白い羽に赤い筋と1対の黒紋の蛾

アカスジシロコケガ

玄関にきれいな蛾が止まっていました。調べてみたらアカスジシロコケガというのらしい。

アカスジシロコケガであれば、黒紋が1対なのでメス。アカスジシロコケガのオスは2対。
ヒトテンアカスジコケガというのもいる。これはオスもメスも黒紋が1対。

幼虫のとき地衣類などを食べることからコケガ(地衣類は苔ではなく菌類と藻類の共生体ですが)。成虫は花の蜜を吸う。

白と赤と黒のカラーコーディネイトがなにか不思議。どうしてこの組み合わせになったのかな、と。