今日2月6日はお燈まつり

今日2月6日はお燈まつり
梅原猛さんと中上健次さんの対談集『君は弥生人か縄文人か』から。

梅原 …しかしすごい祭りだなあ。山の上であの火をみんながつけているとこ見ると、やっぱりこの世のものじゃない。この世の国じゃないですね、あれは。やっぱり霊の国だなあ。非常に原始的な祭りですね。火というものを人類が発明した、その喜びを伝える祭りですわ。ちょっと感動したね。こんな単純な祭りないわけよ。
中上 そうですね。
梅原 ほんとに。
中上 上って下りる (笑)。
(梅原猛、中上健次『君は弥生人か縄文人か』集英社文庫、43-44頁)

お燈まつりは、山上で火をおこして松明にともして下界に帰ってくるという、とてもシンプルな火祭りです。そのシンプルさは人類の祖先の火の獲得・火の発明を思わせます。

日本の火祭りの原初的形態はお燈まつりのような形であったのではないでしょうか。

‪今日1月24日は新宮市の名誉市民・大石誠之助が死刑にされた日

‪今日1月24日は、昨年和歌山県新宮市から名誉市民の称号を与えられた大石誠之助が死刑にされた日。大逆事件という政府によるでっち上げの事件で大石誠之助は逮捕され、明治44年(1911年)1月24日に死刑にされました。

この日に政府によるでっち上げの事件で死刑にされた熊野人は大石誠之助だけではありません。もう1人。成石平四郎。

死刑当日の南方熊楠の日記。

本日午前九時より午後に渉り幸徳伝次郎以下十二名死刑執行、成石平四郎もあり。
(『南方熊楠日記』4巻、八坂書房)

その6日後、1月30日の熊楠の日記。

午下成石平四郎死刑一月下旬の日付、一月二十八日牛込の消印ある葉書届く。
  和歌山県田辺町 南方熊楠先生と表宛し、
先生これまで眷顧を忝しましたが、僕はとうどう玉なしにしてしまいました。いよいよ不日絞首台上の露と消え申すなり。今更何をかなさんや。ただこの上は、せめて死にぶりなりとも、男らしく立派にやりたいとおもっています。監獄でも新年はありましたから、僕も三十才になったので、随分長生をしたが何事もせずに消えます。どうせこんな男は百まで生たって小便たれの位が関の山ですよ。娑婆におったて往生は畳の上ときまらん。そう思うと、御念入の往生もありがたいです。右はちょっとこの世の御暇まで。 東京監獄にて成石平四郎四十四年一月下旬
(前同)

当時でも大逆事件は政府によるでっち上げなのではないかと考えられました。アメリカやイギリスやフランスでは抗議運動が起こり、各国の日本大使館に抗議デモが押し寄せました。そのため日本政府は判決を急ぎ、死刑執行を急ぎました。

前年6月に逮捕され、翌年1月19日に死刑判決が下され、それから6日後のスピード執行でした。

このようなことが2度とあってほしくない、と願います。

川上不白生誕300年

今年2019年は新宮出身の茶人・川上不白(かわかみ ふはく)生誕300年の年。

川上不白は江戸に趣き、江戸で表千家流茶道を広め、人気を博しました。その人気は不白没後に不白を祖とする江戸千家という流派が誕生するほどでした。

生誕300年ということで各地で催しが行われるようですが、出身地である新宮でも何かありそうですね。

新宮市で開催の和歌山大学南紀熊野サテライト学部開放授業「熊野郷土学C〜郷土学からの地域振興〜」、社会人受講生追加募集!

和歌山県新宮市の会場で開催される和歌山大学南紀熊野サテライトの学部開放授業「熊野郷土学C〜郷土学からの地域振興〜」、社会人受講生追加募集しています!
http://www.wakayama-u.ac.jp/nanki-kumano/class/undergraduate/post-128.php

第1回(6/23)、平田隆行先生による 「水と住まい、熊野にみる災害文化」 。
第2回(7/7)、長廣利崇先生による「熊野の鉱山の歴史」。
第3回(7/21)、中島敦司先生による「自然資源の地産地消による地域の自立」。
第4回(7/28)、中串孝志先生による「国内、世界を結ぶジオパークネットワーク」 。
第5回(8/4)、足立基浩による「南紀地区 中心市街地の再生 商店街は甦るのか」。
第6回(8/25)、此松昌彦先生、山田桂一郎先生による「エコツーリズムと持続可能な地域づくり」。

面白そうな授業ばかりです! 新宮市近辺の方で地域振興を考えている方はぜひどうぞ! 授業日はすべて土曜日です。

地域振興は地域住民の地域への誇りから始まります。地域への誇りは地域を知ることから生まれます。

全6回の授業料は10,000円。学部開放授業を初めて受講される方は登録料7,000円が別途必要。
http://www.wakayama-u.ac.jp/nanki-kumano/class/undergraduate/outline.php

熊野の地酒「太平洋」をちびちびと飲みながら思うこと

‪和歌山県新宮市にある本州最南端の酒蔵、尾崎酒造さんの太平洋をちびちびと。

KURA MASTER 2017 の純米部門でプラチナ賞受賞。熊野の米と熊野の水で作った純米酒です。

私はここ数年、自宅で飲む日本酒については和歌山県産のものしか購入したことがありません。

私の観光についての先生である山田桂一郎先生が住んでいるスイス・ツェルマットのお宿や飲食店では地元のチーズと地元の生ハムと地元のソーセージしか出てこないし、ビールも地元の地ビールしか出てきません。地消地産が徹底しています。

ツェルマットは電気自動車と馬車の町として知られる世界一の環境共生型のリゾートですが、電気自動車も町のなかで作っています。

熊野でもそうなってほしいと思います。
地域内で作りあい、買いあうことが地域活性化の基本です。