墓マイラーのマスト・ビジット

南方熊楠の墓

第26回南方熊楠賞授賞式の記念パーティーで、選考委員のひとり宗教学者の釈徹宗先生が「高山寺は墓マイラーにはマスト・ビジット」だとおっしゃっていました。

高山寺には南方熊楠のお墓があり、植芝盛平のお墓もあります。
どちらも熊野の霊性を強く感じさせるとてつもない大人物です。

南方熊楠と植芝盛平が同じときに田辺の町で暮していたというのもすごいことです。

高山寺のある場所はお寺が建つはるか以前から聖地であったのだろうと思われます。

高山寺の境内には縄文時代早期に営まれた貝塚があります。縄文時代、海は今よりも内陸に入り込んでいました。その頃、この高山寺のある場所は海に向かって突き出た岬の突端部であり、そこに貝塚が営まれました。

貝塚は現代人の感覚だとゴミ捨て場のように思えますが、そうではないだろうと想像します。

岬のような突き出た地形の突端部は神聖な場所とされます。熊野地方でも突き出た地形の突端部に神社が置かれているのをしばしば目にします。

神聖な場所をゴミ捨て場にするだろうかと思います。
狩猟採集により暮していた人々の心の中で、人間の食べ物になってくれる生き物の存在が非常に大きな部分を占めていたことでしょう。

人間に捕らわれて食べられた生き物が人間に恨みをいだきませんように。その魂が再び体を得てこの世に戻ってきますように。そして再び捕われて食べられてくれますように。貝殻や動物の骨は粗末に扱っていいものではなかったのだと思います。

貝塚は貝のお墓。貝の死をとむらい、再生を祈る場であったのであろうと私は想像します。

植芝盛平翁の墓

熊野の神様の御息が合気道

合気道国際奉納演武

写真は、今年4月14日、熊野本宮大社例大祭2日目に、熊野本宮大社旧社地にて行われた合気道の奉納演武の模様。

合気道の開祖・植芝盛平翁は、両親が熊野本宮に願掛けをして授かった熊野本宮の申し子です。

植芝盛平翁はことあるごとに「私は、熊野の申し子だ」と言い、「合気道は熊野の大神さまの御息のあらわれじゃ。」と語ったそうです。
http://kumano-world.org/J-Html/their-j.html

合「気」道。

植芝盛平翁もやはり熊野本宮の神様はケの神様だと認識していたのかもしれません。

熊野本宮大社例大祭2日目、合気道国際奉納演武

合気道国際奉納演武

今日4月14日は熊野本宮大社例大祭2日目。

午後2時半からは熊野本宮大社旧社地にて合気道の演武の奉納が行われました。
スイスやドイツなどから来られている方々の演武の奉納もありました。

合気道の開祖、植芝盛平翁は熊野本宮の申し子。
植芝盛平翁は合気道について「熊野の神様の御息が合気道じゃ」と語っていたそうです。

明日4月15日は熊野本宮大社例大祭最終日です!
本殿祭(9:00〜)、渡御祭(13:00〜)、斎庭神事(14:00〜)

熊野本宮大社例大祭 4月13〜15日