かわいい地名

紀伊姫駅

先日放送の「タモリ倶楽部」 で「かわいい地名ゲーム」というのをしていたということですが、私が知るかわいい地名は「姫」。和歌山県東牟婁郡串本町姫。

「姫」には紀伊姫駅というJR西日本の駅があります。

紀伊姫駅

姫という地名は重山神社の祭神、滝姫神の名を取って付けたのだろうとの説が、江戸時代の紀伊国の地誌『紀伊続風土記』に載せられています。

上杉景勝から真田昌幸に与えられた起請文には熊野牛王が

起請文

NHK大河ドラマ「真田丸」の3月27日放送の第12回では、熊野牛王を使う鉄火起請が話題になっていましたが、それ以外にもうひとつ熊野牛王が登場する場面がありました。

上杉景勝から真田昌幸に与えられた起請文。
この起請文には熊野牛王が貼り付けられていました。

起請文に牛王を使うのは、神にかけて誓うということ。その誓いを破れば神罰が下ると信じられていました。

熊野牛王

熊野牛王の裏面に誓約文を筆で書く体験プログラムなんてあったらどうかな?

熊野牛王(新宮)

NHK大河ドラマ「真田丸」の2月28日放送の第8回にも熊野牛王が登場しました。この回では北条氏政から春日信達へ送られた誓紙に那智の熊野牛王が使われました。
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story08.html#mainContents

上の写真は熊野那智大社のではなく熊野速玉大社の牛王。那智の熊野牛王はこちらの記事で

牛王とは、神社や寺院が発行するお札、厄除けの護符のことです。
様々な寺社から発行されていた牛王のなかでもっとも神聖視されていたのが、熊野の牛王でした。とくに武将の盟約には必ずといっていいほど、熊野牛王が使われたそうです。

牛王は厄除けのお札としてだけでなく、裏面に誓約文を書いて誓約の相手に渡す誓紙としても使われてきました。牛王によって誓約するということは、神にかけて誓うということであり、もしその誓いを破るようなことがあれば、たちまち神罰を被るとされていました。

熊野のお宿などで、熊野牛王の裏面に誓約文を筆で書くという体験プログラムなんてあったらどうかな。

その誓約文は、誰かに対しての誓約でなくて、自分自身への誓約でいいと思います。

神社で何か願い事をするというのは、それは自分自身がそれを行いますという自分自身と神様への誓約です。自分自身が何もせずに神様が勝手に叶えてくれるというようなことはないと思います。

自分はこういうことを行うんだという誓いを文章にして熊野牛王の裏面に書く。

それも名品として知られる那智黒石の硯で、熊野の山里に甦った幻の松煙墨を摺って。

筆は、熊野地方にはなさそうなので、熊野信仰でつながっている広島県熊野町の、やはり名品として知られる熊野筆を使って。

書くときにすごい緊張しそうだけれど、お客様にとってとてもいい特別な体験になるんじゃないかな。

どうかな。

熊野牛王について詳しくはこちら