熊野本宮大社ではひとつ屋根の下にお祭りされる夫婦神

11月22日は「いい夫婦の日」。

熊野三山の主神の三神のうちの熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の二神は夫婦神だとされます。

熊野本宮大社では熊野速玉大神と熊野夫須美大神は相殿(あいどの:1つの社殿に2柱以上の神様を合わせてお祭りすること)でひとつ屋根の下にお祭りされています。

きっといい夫婦です。

八咫烏の熊野鈴

熊野本宮大社参道横の瑞鳳殿1階の「とりいの店」さんで熊野鈴を購入しました。

八咫烏が象られた熊野本宮大社の鈴。

これまで山用のリュックに付けていた熊鈴をこの熊野鈴を代えて使おうと思います。

歩まねば供養ならずと亡き母が

熊野古道

先日、久しぶりに熊野古道をちょっとだけ歩きました。小雲取越のほんの一部。

石堂茶屋跡

そのときに見た歌碑の歌がいいなと思ったのでご紹介します。三重県の教育者・郷土史家の嶋正央氏が詠んだ歌。

歌碑

歩まねば供養ならずと亡き母がのたまひてゐし雲取に来ぬ

(歩かなければ供養ではないと亡き母がおっしゃっていた雲取に来た)

平安時代末期の流行歌に次のような歌があります。

熊野へ参らむと思へども
徒歩(かち)より参れば道遠し すぐれて山きびし
馬にて参れば苦行ならず
空より参らむ 羽賜(た)べ 若王子

後白河上皇撰述『梁塵秘抄

馬に乗って参ったら苦行ではない

熊野には自分自身の体の力だけで参らなければならないと考えられたのです。