土用丑の日には、うなぎ以外の「う」のつくものを

土用丑の日が近づいてくるといつも書いていることですが、ニホンウナギは絶滅危惧種です。

2014年にニホンウナギがIUCN(国際自然保護連合)により絶滅危惧種に指定されました。ヨーロッパウナギもアメリカウナギも絶滅危惧種。太平洋海岸周辺やインド洋海岸周辺に生息するビカーラ種も準絶滅危惧種。

一時に大量にウナギを消費するという風習はもう止めにしたいです。

もともと土用丑の日に「う」のつくものを食べたら夏負けしないということだから、梅干し等を食べるようにしたらいいのに、と思います。

ハリファックス老師が熊野を訪れたときのインタビュー動画

リンク先にアメリカ仏教の女性仏教指導者ハリファックス老師が熊野を訪れたときのインタビュー動画があります。
https://kiipeninsula.com/introduce/bringing-compassion-forward/

「熊野の豊かな自然と長い歴史が熊野を特別な場所にしています。熊野は日本だけでなく地球にとっての宝です」

「熊野の自然は細やかな心配りで保護され生き生きと輝いています。大切なことは熊野を消費主義や自然破壊から守ることだと思います」

「熊野は女性を尊重し、女性が参加して来た歴史があります。ここでかたちづくられる世界にはいつも女性がいたのです。女性の価値と男女平等を実践してきた土地なのです」

「これからも熊野が再生と蘇りの地であり続けること、そして自然と人間が調和して暮らすお手本として世界中に評価されることを願っています」

ハリファックス老師が熊野に敬意を抱いてくださっていることが伝わってきて、嬉しくなりました。

新宿熊野ツアー 熊野ミニレクチャー

熊野にルーツを持つ”中野長者”鈴木九郎ゆかりの成願寺十二社熊野神社などをめぐったあと、角筈地域センターの会議室で熊野についてのミニレクチャーをさせていただきました。

内容は熊野の魅力について。話した内容の一部をここで紹介させたいただきますと、次のような感じです。

熊野の魅力っていろいろとあると思いますが、古くから神聖な土地だと考えられてきたということが一番の魅力だと私は思っています。

「み熊野」という言葉がありますが、これは、み+熊野で、「み」は神様のものを表わす接頭語です。

神様のものを表わす接頭語「み」が冠された地名は古代では、み熊野・み吉野・み越路の3つだけ。神聖な土地に「み」が冠されました。「み」にはその土地に対する畏敬や憧憬の念が込められています。

熊野には「日本第一大霊験所」の称号が与えられました。

日本で一番霊験あらたかな場所。神様にお祈りして、その祈願に対して与えられる御利益が日本一期待できる場所。

なんとなく伊勢が日本一の霊験所なのではと思っている人もいるかもしれません。たしかに伊勢は天皇家の祖先であるアマテラスオオミカミを祭る日本で最も貴いとされた神社ですが、しかしながら伊勢は霊験、御利益を期待できる場所ではありませんでした。

平安時代末期ころには伊勢の神様と熊野の神様は同じ神様だという考え方がありました。神様は同じだけれども、伊勢と熊野には違いがありました。伊勢は庶民が私的に個人的な願いをかけることを禁じました。それに対して熊野は庶民の願いを嫌わず受け入れました。

伊勢はそもそも天皇家のための神社なので、祈願できるのは天皇家の方々だけで、庶民が伊勢で個人的な祈願をすることはできません。

それに対して熊野は庶民の願いを聞き入れてくれて、しかもその神様は伊勢の神様と同じなので、御利益が日本一期待できたのです。

と、こんな感じのお話をしました。

「み熊野」にしろ「日本第一大霊験所」にしろ、すごい言葉だと思います。ミニレクチャーの続きはこちら

ミニレクチャーのあとは新宿西口思い出横丁にあるお店で懇親会♪