熊楠コッフィ(Kumagusu Coffee)、cafe almaさんで本日から販売開始!

熊野本宮大社瑞鳳殿1階にあるcafe almaさんの新商品「熊楠コッフィ(Kumagusu Coffee)」!

本日販売開始!

ドリップコーヒーのパッケージが南方熊楠です!

イラストは犬ん子さん!

熊楠はアメリカ・イギリス滞在時にコーヒーを覚え、帰国後もコーヒーに親しみました。熊楠はコーヒーを「コッフィ」または「コフィー」と記しています。

熊楠をモチーフにした商品がもっと増えてくれたらいいな、と思っています。

幸田露伴に「日本一美味の鮨」と言わしめた縄巻鮨が復元されました!

今日は、南方熊楠顕彰館での座談会「熊楠の好物を味わう」を聴きに行きました。

一番の目当てはグリル食菜ギャレットの赤堀展也さんによって復元された縄巻鮨(なわまきすし)!

熊楠が贈答品に使った田辺の名産品。昭和10年代後半に失われた幻の鮨です! すごいです!!

熊楠の大正10年4月9日付の上松蓊(うえまつ しげる)宛書簡に、

四月の『現代』に、幸田露伴氏、紀州田辺に過ぎたるもの二つ、南方熊楠君と日本一美味の鮨とあり。この美味の鮨とは前日差し上げたる縄巻鮨のことと存じ候。
(『南方熊楠全集 別巻1』平凡社、82頁)

とある縄巻鮨。

田辺ならではの名品で、日持ちがして、見た目もユニークなので、遠方にいる人への贈答品には最適だったのでしょう。

熊楠の昭和5年3月19日付の白井光太郎宛書簡には、

山の芋にてこの鮨を作るに長芋とつくね芋は粘り多しとかにて、さらに用うるに堪えず、自然薯のみ用うるに堪ゆ。……またこの鮨用の魚はサゴシ(サワラの若きもの)に限る。……サゴシの骨を去り上図のごとく自然薯のすりつぶした西洋料理の mash をサゴシの皮肉でつつみバレンの葉でまき、その上を縄でまといおくときは、醗酵してすしとなるなり。アップル(苹果)の熟せしような臭いなり。
(『南方熊楠全集9』平凡社、526頁)

とあります。縄巻鮨は米ではなく自然薯を使います。

イグサの縄で巻くので、その縄を作らなければならないのがいちばん大変なのだそうです。

手に持ってみたらずっしりと重たかったです。

大正9年頃に1本3円以上した縄巻鮨ですが、いま販売するなら1本1万円だそうです。ものすごく手間隙がかかっています。

グリル食菜ギャレットさんでは5月10日から期間限定で、要予約で夜の営業時間のみ「熊楠御膳」を提供されます。熊楠がよく食べたビーフステーキや茶粥、そして縄巻鮨。お値段は3,000円だったか3,500円だったか、覚えていませんが、そのあたりです。

新宮市で開催の和歌山大学南紀熊野サテライト学部開放授業「熊野郷土学C〜郷土学からの地域振興〜」、社会人受講生追加募集!

和歌山県新宮市の会場で開催される和歌山大学南紀熊野サテライトの学部開放授業「熊野郷土学C〜郷土学からの地域振興〜」、社会人受講生追加募集しています!
http://www.wakayama-u.ac.jp/nanki-kumano/class/undergraduate/post-128.php

第1回(6/23)、平田隆行先生による 「水と住まい、熊野にみる災害文化」 。
第2回(7/7)、長廣利崇先生による「熊野の鉱山の歴史」。
第3回(7/21)、中島敦司先生による「自然資源の地産地消による地域の自立」。
第4回(7/28)、中串孝志先生による「国内、世界を結ぶジオパークネットワーク」 。
第5回(8/4)、足立基浩による「南紀地区 中心市街地の再生 商店街は甦るのか」。
第6回(8/25)、此松昌彦先生、山田桂一郎先生による「エコツーリズムと持続可能な地域づくり」。

面白そうな授業ばかりです! 新宮市近辺の方で地域振興を考えている方はぜひどうぞ! 授業日はすべて土曜日です。

地域振興は地域住民の地域への誇りから始まります。地域への誇りは地域を知ることから生まれます。

全6回の授業料は10,000円。学部開放授業を初めて受講される方は登録料7,000円が別途必要。
http://www.wakayama-u.ac.jp/nanki-kumano/class/undergraduate/outline.php