歩まねば供養ならずと亡き母が

熊野古道

先日、久しぶりに熊野古道をちょっとだけ歩きました。小雲取越のほんの一部。

石堂茶屋跡

そのときに見た歌碑の歌がいいなと思ったのでご紹介します。三重県の教育者・郷土史家の嶋正央氏が詠んだ歌。

歌碑

歩まねば供養ならずと亡き母がのたまひてゐし雲取に来ぬ

(歩かなければ供養ではないと亡き母がおっしゃっていた雲取に来た)

平安時代末期の流行歌に次のような歌があります。

熊野へ参らむと思へども
徒歩(かち)より参れば道遠し すぐれて山きびし
馬にて参れば苦行ならず
空より参らむ 羽賜(た)べ 若王子

後白河上皇撰述『梁塵秘抄

馬に乗って参ったら苦行ではない

熊野には自分自身の体の力だけで参らなければならないと考えられたのです。

瀧本の高倉神社と鎌塚の高倉神社

高倉神社
瀧本の高倉神社

久しぶりに瀧本の高倉神社と鎌塚の高倉神社にお参りしました。
上の写真が瀧本の高倉神社で、下の写真が鎌塚の高倉神社。

鎌塚の高倉神社
鎌塚の高倉神社

2つの石灯籠と3つの石組み(中央が大きく、左右が小さい)という形式が共通しています。鎌塚の高倉神社には中央の石組みの上には祠が建てられていますが、本来は瀧本の高倉神社のように祠はなかったものと思われます。

明治末期に神社合祀が強行されるまでは熊野には多くの社殿のない神社がありました。

熊野の無社殿神社

山林用の地下足袋を購入

山林用地下足袋

山林用の地下足袋を購入。
新しいのはやっぱり気持ちよいです。

この2〜3年はずっとこの地下足袋、マルゴのプロガードスパイクを使っています。

爪先部分が硬いので先に何か当たっても痛くありません。その分ちょっと重たいですが。
マジックテープの地下足袋もありますが、ハゼで留めるほうが安心感があります。

道だけを歩くなら靴でもよいのですが、道のない所も歩くのでスパイク付きの地下足袋でなければ山に入れません。