神社の森はアサイラム

南方熊楠は神社の森をアサイラムだと言いました。

ハガキにて申し上げしホルトノキ、ミズキ、クマノミズキ、オガタマノキ、カラスノサンショウの大木、一、二丈のもの、自生のタラヨウ一丈余のものなどは、何の用もなきものゆえ、わずかに神社の森を asylum(アサイラム)として今日まで生を聊せしなり。

南方熊楠『南方二書

いよいよわが国の神社は、これ本来の公園に神聖慰民の具をそなえたる結構至極の設備と思い、外国人が毎々う羨む通り、さしたる多額を費やさずに、村々大字小字に相応の公園あり、寺院あり、加うるに科学上の諸珍物を生存せるアサイラムとして保存されたきことなり。

南方熊楠『南方二書

英語でアサイラム、ドイツ語やフランス語でアジール。
避難所。世俗の権力の及ばない領域、聖域、自由領域、無縁所。

人間の活動により生存を脅かされた生物は神社の森を避難所として今日まで生きてきた。神社の森は生物の避難所として保存しなければならないのだ。熊楠はそう訴えました。

音無姓の発祥の地

この辺りが音無姓の発祥の地といわれる和歌山県田辺市本宮町一本松の小字、音無。

今は山林になっています。

音無氏は熊野本宮大社の神職を世襲してきた家柄。熊野国造(くまののくにのみやつこ:熊野国を古代に支配した地方官豪族)の子孫だと伝えられます。

全国約390人の音無さんのための本!

音無篤『熊野本宮 – 音無氏の研究 –』太陽書房

音無さんのための本が今月1日に発行されました。

古代から近世までの音無氏についての本です。

音無氏は熊野本宮大社の神職を世襲してきた家柄。熊野国造(くまののくにのみやつこ:熊野国を古代に支配した地方官豪族)の子孫だと伝えられます。

音無さんには自分のルーツを知ることができる一家に一冊のオススメ本です!

名字由来netによると現在全国におよそ390人の音無さんがいます。
音無さんが一番多く住んでいる市町村は、熊野本宮大社があり、音無氏発祥の地とされる本宮町一本松のある和歌山県田辺市。田辺市に全国の1/8ほどのおよそ50人が住んでいます。
音無さんの名字の由来や読み方、全国人数・順位|名字検索No.1/名字由来net|日本人の苗字・姓氏99%を掲載!! 最終更新日 2020/10/21)