南方熊楠が収集した鉱物や化石の標本約300点が初公開、南方熊楠記念館の「熊楠の鉱物・化石コレクション展」

熊楠の鉱物・化石コレクション展 南方熊楠記念館 2019.12.6-2020.2.9

南方熊楠記念館で開催中の「熊楠の鉱物・化石コレクション展」、観に行きました。熊楠が収集した鉱物や化石の標本約300点が初公開されています。

南方熊楠と石

熊楠と石というと一般の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、熊楠自らが最重要著作だと考えていたのが「The Orgin of the Swallow-Stone Myth」。Swallow-Stone(燕石)という石についての論考でした。

「燕石考」は残念ながら『ネイチャー』や『ノーツ・アンド・クエリーズ』には掲載されず生前未公表で、熊楠による日本語訳も出されませんでしたが、その著作の重要性を熊楠は以下のような言葉で親しい人たちに伝えていました。

一生一代の大篇

土宜法龍宛書簡、明治36年6月7日付『全集』7巻

小生取って置きの

柳田國男宛書簡、明治44年6月25日付『全集』8巻

その熊楠自身の「燕石考」への評価は正しく、熊楠が「燕石考」を執筆してから100年以上を経た現在、熊楠が残した300本以上の英文論考のなかでも最も重要な代表作のひとつとして高い評価を受けています。

「The Orgin of the Swallow-Stone Myth(燕石考)」の日本語訳はこちらで読めます。

「燕石考」については中沢新一氏による解説が面白いです。

燕石は展示室で常設展示されています。

南方熊楠記念館
南方熊楠記念館

「熊楠の鉱物・化石コレクション展」関連講演会

開催日:2010年1月13日(月・祝)
時間:13:30~15:00
内容:「本草学」の鉱物・化石とギャラリートーク(講演と展示説明)
講師:石橋隆氏(公益財団法人益富地学会館研究員)

展示を見るだけだと石に詳しくない人にはなかなかその面白味がわからないと思いますので、展示説明を聞ける日に行くとよいと思います。

那智黒石のペンダントをちょいリニューアル

那智黒石ペンダント
那智黒石のペンダント

那智黒石のペンダントもちょいリニューアル。紐を変えました。

丸革紐(牛革、直径約1.5mm)の長さは約90cm。 ウッドビーズ(直径約10mm)をずらして紐の長さを調節できます。

那智黒石ペンダント
那智黒石ペンダント

私が1つ1つ作っています。
ペンダントトップに使用する那智黒石の小石は1つ1つそれぞれ形や大きさが異なるため、一点一点表情が異なります。また丁寧な仕上げをされた石ではないので、小さな傷等があるものもございますが、それもひとつの表情と受け取っていただけたら幸いです。

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那智黒石についてはこちら。那智黒石は歴史的には3つあります。