出産を幸せな経験に、第34回南方熊楠賞受賞記念講演

第34回南方熊楠賞受賞記念講演(2024年5月11日開催)
「妊娠・出産でつながる人と社会」/松岡 悦子(奈良女子大学名誉教授)

妊娠・出産を考えている女性とそのパートナーにぜひお聞きいただきたいお話です。出産を幸せな経験に。すべての女性に助産師を、一部の女性に医師を。

本年の田辺市文化賞は「いちいがしの会」の前会長の竹中清さま

昨日は田辺市文化賞贈呈式に、田辺市文化賞推薦委員会の委員長として出席しました。

本年の受賞者は、熊野の森の再生にご貢献された、「熊野の森ネットワーク いちいがしの会」の前の会長の竹中清さま。
「熊野の森ネットワーク いちいがしの会」は、戦後の拡大造林により熊野本来の森である照葉樹林が失われてしまった熊野の山に、熊野本来の森を取り戻そうと活動をされている団体です。
https://www.ichiigasi.jp/

熊野の森は、熊野の精神文化や信仰を育んだ土壌そのものでした。熊野本宮の神様は熊野川の中洲にできた森のイチイガシの梢に降臨しました。闘鶏神社の神様は社殿の裏の森に降臨しました。熊野には森そのものを御神体とする社殿のない神社も数多くありました。

「いちいがしの会」の活動は、熊野の自然の再生を目指すとともに、熊野の文化が育まれた土壌を取り戻す、極めて文化的な取り組みです。

委員長として閉会の挨拶をさせていただきましたが、とても緊張しました。

8月23日に第9回熊野本宮盆踊り大会を開催

熊野本宮盆踊り大会

8月23日に熊野本宮盆踊り大会を開催いたしました。おかげさまでたいへん盛り上がりました。

今回が12年目の、第9回目。一遍上人の命日である8月23日に開催できたのは久しぶりで、より感慨深い回となりました。

一遍上人は鎌倉時代に熊野本宮で悟りを開いたお坊さんです。

一遍上人は熊野本宮に籠り、夢の中で熊野本宮の神様から教えを授かって悟りを開きました。そして、これがきっかけとなって時衆(時宗)という仏教の一派が生まれました。

時衆が行った布教方法の一つに、踊念仏がありました。この踊念仏が盆踊りの原型だといわれます。

一遍上人が踊念仏について詠んだ和歌があります(「一遍上人語録」偈頌和歌 和歌16-17)。

はねばはね踊らばをどれ春駒の のりの道をばしる人ぞしる

(訳:跳ねたければ跳ねよ、踊りたければ踊れ。春の野を跳ね踊る馬のように。わかる人にはわかる。それこそが仏法の道なのだ)

ともはねよかくてもをどれ心ごま 弥陀の御法と聞くぞうれしき

(訳:ともかくも、跳ねよ、踊れよ。阿弥陀のみ教えを聞くのは嬉しいことだ。その嬉しさに心が馬のように跳ね躍る)

熊野本宮なしに時衆はなく、時衆がなければ踊念仏もなく、盆踊りもなかったかもしれません。だから熊野本宮で盆踊り大会を行うのです。

熊野本宮盆踊り大会
熊野本宮盆踊り大会