8月23日に第9回熊野本宮盆踊り大会を開催

熊野本宮盆踊り大会

8月23日に熊野本宮盆踊り大会を開催いたしました。おかげさまでたいへん盛り上がりました。

今回が今年が12年目の、第9回目。一遍上人の命日である8月23日に開催できたのは久しぶりで、より感慨深い回となりました。

一遍上人は鎌倉時代に熊野本宮で悟りを開いたお坊さんです。

一遍上人は熊野本宮に籠り、夢の中で熊野本宮の神様から教えを授かって悟りを開きました。そして、これがきっかけとなって時衆(時宗)という仏教の一派が生まれました。

時衆が行った布教方法の一つに、踊念仏がありました。この踊念仏が盆踊りの原型だといわれます。

一遍上人が踊念仏について詠んだ和歌があります(「一遍上人語録」偈頌和歌 和歌16-17)。

はねばはね踊らばをどれ春駒の のりの道をばしる人ぞしる

(訳:跳ねたければ跳ねよ、踊りたければ踊れ。春の野を跳ねる馬のように。それこそが仏法の道なのだ)

ともはねよかくてもをどれ心ごま 弥陀の御法と聞くぞうれしき

(訳:ともかくも、跳ねよ、踊れよ。阿弥陀のみ教えを聞くのは嬉しいことだ。その嬉しさに心が跳ね躍る)

熊野本宮なしに時衆はなく、時衆がなければ踊念仏もなく、盆踊りもなかったかもしれません。だから熊野本宮で盆踊り大会を行うのです。

熊野本宮盆踊り大会