蛍狩りの呼び声は地域によってバリエーションがありまし
以下、南方熊楠「紀州俗伝」より。
……紀州田辺辺りで行われる、「ほーたる来いほーたる来
い。彼方の水は苦い、此方の水は甘い、ほーたる来いほー たる来い、行灯の光で蓑着て来い」(または行灯の光を見 かけて来い)。 田辺町とほとんど町続きである神子浜では、「ほー、ほー
、ほーたる来い。彼方は云々」と言ったあとで「ほー、ほ ー、ほーたる来い、行灯の光で蓑きて笠きて飛んで来い」 と言う。 有田郡津木村などでは、単に「蛍来い、蛍来い天河の水呑
まそう」と言う。
南方熊楠「紀州俗伝」口語訳3−3
全国的に一般に知られているのは、わらべうたの「ホー
ホー ホー 蛍こい
あっちの水は 苦いぞ
こっちの水は 甘いぞ
ホー ホー 蛍こい
山路(やまみち) こい
行燈(あんど)の光で
又こいこい
今でも地域によるバリエーションは残っているのでしょう
写真は妻が先日撮影したもの。