11月22日は「いい夫婦の日」、夫婦ともに日本の歴史上に名を残す人物というと

北条政子
北条政子(菊池容斎画、江戸時代) パブリック・ドメイン, リンク

11月22日は「いい夫婦の日」。
夫婦ともに日本の歴史上に名を残す人物というと、源頼朝と北条政子が思い浮かびます。頼朝と政子はそれぞれ2人の変わらぬ愛の証に梛の葉を持っていたといわれます。

当時、貴族や有力武家の間では一夫多妻が普通でした。頼朝の祖父・源為義は複数の妻妾をもち、46人の子がいたといわれます。そんな時代に北条政子は頼朝が複数の妻妾をもつことを許しませんでした。

頼朝は熊野を詣でることはありませんでしたが、政子は頼朝の没後、2度の熊野詣を行っています。
1度目は承元2年(1208年)。政子52歳。頼朝の死から13年後、嫡男・頼家が暗殺されてから4年後のことです。
2度目は建保6年(1218年)。政子62歳。那智山への熊野古道沿いにある尼将軍供養塔はこのときに政子が我が子を供養するために建立したものだと伝えられます。

このあと次男の実朝の暗殺や後鳥羽上皇による承久の乱がありますが、政子はそれらの危機を乗り越えていきます。