熊野が目指すべきところ

私の夢は熊野再興と日本再生ですが、それは中間目標で、最終的なゴールは熊野を世界的な聖地にすることで世界の平和と安全の構築に貢献することにあります。そんな話を昨日の大学の授業のなかでもしました。

熊野は世界遺産です。世界遺産はユネスコの事業。ユネスコの目的は世界の平和と安全への貢献。熊野が目指すべきところも世界の平和と安全への貢献にあります。

熊野本宮大社旧社地の大鳥居も世界平和を祈念して建てられました。

熊野が世界遺産になれたのは、神道と仏教の類まれな融合が評価されたから。地球規模の困難な課題に人類が直面している今、異なる宗教の共生、異なる文化の共生が世界に求められるように思います。

油戸門について

先日、油戸門(ゆともん)について質問がありました。
 
中世の京方面からの熊野詣は、熊野三山巡拝ののち、再び本宮を訪れ、本宮より下向するのですが、その折、道者は、本宮の油戸門(熊野本宮回廊十二門のひとつ)にて先達(せんだつ。熊野詣の案内人。山伏が務めました)より熊野牛王法印と梛の葉をいただいてから、帰途の旅に出立しました。
http://www.mikumano.net/keyword/goo.html
 
私もどこが油戸門だったのか知らないのですが、たぶんここだったのではと思うのは、熊野十二所権現のうちの第9殿「一万十万」の前の門。
 
一万十万とは一万眷属・十万金剛童子のこと。一万十万には一万の眷属と十万の金剛童子がお祀りされています。このうちの金剛童子に関してですが、梛の葉は金剛童子が変化した姿だとされます。
 
したがって梛の葉を手渡すのには、「一万十万」の門がふさわしいのではないかと思います。私の想像でしかないので違うかもしれませんが。