那智の扇祭り、主役は火ではなく扇神輿です

那智の扇祭り

7月14日に執り行なわれる熊野那智大社例大祭「那智の扇祭り」本祭。

このお祭りは、12柱の熊野の神々が1年に1度、現在鎮座する場所からもともと鎮座していた那智の滝へ里帰りしてリフレッシュし、また現在の鎮座地に戻る神事です。

熊野十二所の神々の神霊は、那智の滝の姿を模したとされる高さ6mの12体の扇神輿(おうぎみこし)に移されて滝前へと運ばれ、 大松明が浄めながら迎えます。

一時期「那智の火祭り」と呼ばれていた時期がありましたが、お祭りの主役は火ではなく扇神輿です。

写真は平成25年に妻が撮影したもの。

那智の扇祭り
http://www.mikumano.net/meguri/natinohima.html

国指定重要無形民俗文化財「河内祭」の主祭場となる無社殿神社

河内島

河内祭の主祭場となる河内島
古座川の川中にある、島を御神体とする無社殿神社。

河内島

紀伊続風土記』の宇津木村の条には以下のように記されています(現代語訳てつ)。

河内明神
村の巳の方(※南南東※)、古座川の中にある。高さ15間ばかり、周50間ばかりの岩山の小島である。これを神として祀り、高川原村古田村・宇津木村・月野瀬村の4ヶ村の氏神とする。古から土地の人はこの島に登ったことがなく、島中の草木にかりそめにも手を触れることもない。岸頭の岩、高さ30間、横の山足50間ばかりを境内とする。

河内島が浮ぶ古座川はかつては祓川と呼ばれていました。ケガレを祓う聖なる川。

古座神社の鳥居の真向かいに九龍島

古座神社、九龍島

古座神社の鳥居の真向かいに九龍島(くろしま)。

古座神社は河内祭(こうちまつり)で神事が執り行われる場所のひとつ。
河内祭に先立って九龍島では獅子舞の奉納が行われるそうです。

国の重要無形民俗文化財、河内祭は今年から7月の第4土日に執り行われることになりました。今年は7月23・24日。