12月13日はビタミンの日、熊野出身の香川綾は昭和初期にビタミンを研究

香川綾のレリーフ(国立科学博物館の展示) Photo by Momotarou2012 [CC BY-SA 3.0]

今日12月13日はビタミンの日

明治以降、白米が食事の大部分を占め、おかずが少ない食事のスタイルが全国的に広まった日本ではビタミンB1の不足からなる脚気が蔓延するようになりました。

昭和初期、和歌山県本宮村(現・和歌山県田辺市本宮町本宮)生まれで、東大医学部の内科に勤務していた香川綾はビタミンに関する研究を行っていました。

香川綾は、胚芽米にビタミンB1が多く含まれること、白米に精米するとビタミンB1がほとんど失われてしまうことを突き止めました。そして脚気予防に胚芽米を普及させることを提唱しました。

また胚芽を残して精米する方法も香川綾は発明しました。胚芽米の普及は香川綾の功績です。

香川綾の功績にはその他、計量カップや計量スプーンの考案・普及や、栄養学の社会的地位の向上、管理栄養士の創設などがあります。

香川綾は日本の現代栄養学の基礎を築いた日本栄養学の母。このような女性が熊野出身者であることを誇らしく思います。

香川綾:熊野出身の有名人

龍4つでできた漢字

テチ

今日12月12日は漢字の日。なので、漢字の話題を。

龍龍
龍龍

龍4つでできた漢字。音読みはテチ、テツ。訓読みなし。意味は「言葉が多い」「口数が多い」。64画。

和歌山県田辺市龍神村にこの漢字1文字が名前の喫茶店があります。

テチ
てち

このお店のおかげでこんな漢字があることを知りました。

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龍っておしゃべりなんですね。

龍についてのお話で私が好きなのは、中国前漢時代の歴史家・司馬遷が書いた歴史書『史記』にある孔子が老子に出会ったときのお話。老子と別れたあと孔子は弟子に老子について次のように語りました。

「鳥,吾知其能飛;魚,吾知其能游;獸,吾知其能走。走者可以為罔,游者可以為綸,飛者可以為矰。至於龍,吾不能知其乘風雲而上天。吾今日見老子,其猶龍邪!」
(てつ訳:鳥が飛べて、魚が泳げて、獣が走れることは私も知っている。走るものは網で捕えることができるし、泳ぐものは釣糸で釣ることができるし、飛ぶものは矢で捕えることができる。しかし、風雲に乗じて天に昇る龍は捕えることができない。私は今日、老子に会ったが、あたかも龍のようであった」と)

司馬遷『史記』「老子・韓非列伝第三」

道教で神格化された老子という人物は龍のような神話的な人物でした。

12月8日は奥三河の花祭が数百年の時を経て熊野に里帰りした日

熊野花祭

本日12月8日は奥三河の花祭が数百年の時を経て熊野に里帰りした日。
去年2018年12月8日に熊野本宮大社旧社地で奥三河の花祭熊野公演が行われました。

歴史的な瞬間に実行委員として立ち会えたことを幸せに思います。

公演に先立って先立って私が5分ほど話をさせていただきましたが、そのときの原稿がこちら。
奥三河の花祭 熊野公演のために用意した原稿

こちらは私の話を3分ほどにまとめた動画です。ぜひご覧ください。