からむし、むし、むしたれいた

③天地を間違えないように、いつも気を使ってね。

くまの手仕事(研)さんの投稿 2020年6月1日月曜日

先日、くまの手仕事(研)さんの苧麻(カラムシ)の繊維をとる講習会を見学させていただきました。

植物から繊維があんな風に手でとれるんですね!

カラムシはイラクサ目イラクサ科の多年生植物。古くから繊維をとるために栽培された植物ですが、現在では雑草扱いされています。本宮町内の道端などにも生えており、雑草として刈られています。

別名、紵(お)、苧麻(ちょま)、青苧(あおそ)、山紵(やまお)、真麻(まお)、苧麻(まお)など。

苧麻(カラムシ)
苧麻(カラムシ)

中世、熊野を詣でる女性は「むし」を垂らした市女笠をかぶり、顔を隠しました。

「むし」とは女性が市女笠(いちめがさ)の周りに垂らして外から顔を見透かされるのを防いだ布。この 「むし」はカラムシの繊維で織られました。 カラムシの繊維で織られたものだから「むし」の名が付けられたようです。

熊野を詣でる女性を「むしたれいた」と呼びました。
「いた」は巫女のこと。「むし」を垂らした巫女。むしたれいた。
熊野を詣でる女性はみな熊野の巫女であると見なされました。

西行の歌に以下のようなものがあります。

み熊野のむなしきことはあらじかし むしたれいたの運ぶ歩みは

訳)神聖な熊野三山は、詣でて虚しいことはあるまいよ。むしたれいたの運ぶ足を見ているとそう思う。

『山家集』下 雑(百首) 1529

現在、カラムシの繊維・織物の産地として知られるのは福島県会津地方の昭和村と沖縄県宮古島市の宮古島の2箇所のみ。

熊野で育ったカラムシからとった繊維で織物ができたら素敵だな、と思います。熊野産の「むし」、見てみたいです。

ちょまの繊維の取り方(クライマックス編)使っている道具は①クッキーの型抜き②なめらかな板根っこと先っぽを揃えて日陰で干します。手に入る道具で、自生した材料で、慣れちゃえば簡単に🎵大麻に匹敵するしなやかで強くてパワフルな繊維をいただけちゃうって、これ、すごくなーい⤴️⤴️

くまの手仕事(研)さんの投稿 2020年6月1日月曜日