南方熊楠顕彰館で企画展「サンティアゴ巡礼道と熊野古道」

南方熊楠顕彰館で、企画展「サンティアゴ巡礼道と熊野古道」が昨日1月17日から始まりました!

熊楠は今から100年ほど前に、「十二支考」の一篇「鶏に関する民俗と伝説」で、サンティアゴ巡礼と熊野詣のことに触れています。

今も南紀の小児、蟻を見れば「蟻もダンナもよってこい、熊野参りにしょうら」と唱うるは、むかし熊野参り引きも切らざりしこと、蟻群の行列際限を見ざるようだったに基づく。それと等しく、銀河中の星の数、言語に絶しておびただしきを、サンチアゴ詣での人数に比べたのだ。
(「鶏に関する民俗と伝説」『全集』1巻)

サンティアゴ巡礼道と熊野古道。この二つの道は現在、数百キロメートルに及ぶ道としては世界でただ二つの世界遺産の道となっています。

今から百年ほど前に、熊野古道がサンティアゴ巡礼道に匹敵するほど価値のあるものだということが熊楠にはわかっていたのでしょう。

 

南方熊楠の切手、購入しました!

南方熊楠切手

南方熊楠の切手、1月12日に購入しました!

1月10日に和歌山県内の熊野地方及び和歌山市の郵便局で販売開始されたばかりですが、もう売り切れの郵便局もあるそうです!

販売部数は1040シート。1シートに82円切手が10枚で、1300円。

郵便局のネットショップによる通販は本日1月15日午前0時15分から始まりましたが、すでに在庫がなくなっていました!
http://www.shop.post.japanpost.jp/shop/c/c1080/

購入希望の方、入手できましたか?

あとは和歌山県の熊野地方及び和歌山市の郵便局にいま置いてある分だけ!

人の交わりにも季節あり、熊楠と孫文の「二人セゾン」

欅坂46の3rdシングル「二人セゾン」を聴いて思い浮かべたのが、南方熊楠がロンドン時代の親友・孫文との交友について、孫文の死後に綴った言葉。

ただ人の交わりにも季節あり、……されば小生は以前は孫氏と別懇なりしも、自分の身のふり方上、止むを得ず不通となり申し候。
(1925年9月21日付上松蓊宛書簡『南方熊楠全集』別巻1)

セゾンはフランス語で季節。

君はセゾン……僕もセゾン

今の友情なり愛情なりが、ずっと続くわけじゃない。変わっていくのは仕方ないこと。

生きるとは変わること

だからこそ今ある関係をかけがえのないものとして大切にしなければならないのでしょう。