中沢新一先生の南方熊楠賞授賞記念講演

第26回南方熊楠賞受賞記念講演

昨日5月7日開催された第26回南方熊楠賞授賞式での中沢新一先生の記念講演「粘菌と華厳」、素晴らしかったです。

エコロジーも神話も、人間が、他の動植物とのつながりを結び、自然とのつながりを取り戻す、人間が自然の中で好き勝手にやらないようにするための知性の働き。

中沢先生の表現の仕方とは違うと思いますが、このようなことをおっしゃられていたように思います。

私は熊野に住み、熊野のことを知ることで、ナギという樹木とカラスという鳥に特別なつながりを感じるようになりましたが、そのような特定の動植物とのつながりをもつということが人間が地球の生命圏の中で生きていくうえで大切なことなのだなと思いました。

熊野がナギの葉ヤタガラスをシンボルにしていることには意味があるのだと思いました。

他にもいろいろ大切なことをお話くださいましたので、近日に発売される南方熊楠賞受賞記念出版の『熊楠の星の時間』をじっくり読みたいです。

熊楠の星の時間 (講談社選書メチエ)
熊楠の星の時間 (講談社選書メチエ)

国の名勝「南方曼陀羅の風景地」のひとつ、田中神社

田中神社

先日、田中神社にお参りしました。南方熊楠が「勝景絶佳なり」と述べた場所です。

田中神社

田中神社は4月下旬ころから5月上旬にかけては「オカフジ」が花を咲かせています。

田中神社

南紀熊野ジオパークの解説板が設置されていました。

この田中神社の森にもやはり明治の末期には神社合祀による伐採の危機がありましたが、今は南紀熊野ジオパークのジオサイトのひとつであり、また国の名勝「南方曼陀羅の風景地」の風景地のひとつでもあります。